妊娠中に葉酸と一緒に摂ったほうがいい栄養素とは

最近は、葉酸の摂取に気を配る妊婦さんが増えてきました。葉酸は細胞分裂を正常に行わせる効果があるため、お腹の赤ちゃんにとても良い効果があるからです。

でも、葉酸だけ摂っていれば良いというものでもありませんよね。

赤ちゃんのためには、ほかにどのような栄養素を摂るようにしたらいいのでしょうか。

葉酸と一緒に摂ったほうがいい栄養素

1.ビタミンB12

血液の生成になくてはならない存在であるため、葉酸とビタミンB12はともに「造血ビタミン」と呼ばれています。

けれど、じつはどちらか一方の栄養素だけでは、うまく血を増やすことができません。葉酸とビタミンB12、二つがそろって、そこでやっと血の生成に役立ちます。

またビタミンB12は葉酸とともに、遺伝子を構成する核酸の合成にも関わっています。

妊娠中は、ビタミンB12は一日に2.8μg摂ることが推奨されています。

2.ビタミンB6・ビタミンC

ビタミンB6とビタミンCは、とくに妊娠初期に、葉酸と一緒に摂ったほうがいい栄養素です。ビタミンB12のように、葉酸と直接関係のある働きをする栄養素ではありませんが、お腹の子の成長にとても役立ちます。

ビタミンB6はたんぱく質の合成に欠かせない栄養素で、皮膚や筋肉、粘膜など、身体のあらゆるパーツの形成を助けます。

つわりを軽くしてくれる効果もあるので、ぜひ取り入れてください。

ビタミンCもたんぱく質の合成を助け、皮膚や血管を丈夫にし、免疫力を高めてくれる働きがあります。

また、鉄分の吸収を助ける働きがあるため、鉄分が不足しがちな妊婦の強い味方になってくれます。

3.カルシウム

骨の形成になくてはならない栄養素です。通常は一日に600mgの摂取でいいとされていますが、妊娠中はお腹の赤ちゃんに分け与える関係で、最低でも900mgは摂取するべきだとされています。

出産後も母乳を通して赤ちゃんへカルシウムを与えるため、必要量はさらに増え1100mgも摂る必要があります。

カルシウムはイライラの解消にも役立つ栄養素です。妊娠、出産、育児のストレス対策としても、ぜひ意識的に摂るようにしましょう。

葉酸と一緒に摂らないほうがいいもの

薬の中には、一緒に飲むと、葉酸の効果を半減させるものがあります。

睡眠薬のバルビツール、抗生物質のクロラムフェニコール、経口避妊薬のピル、解熱鎮静剤のアスピリンなどがそれにあたります。

妊娠中は胎児に影響があるため、強い薬の服用はすることができませんが、一応頭の中に入れておくといいでしょう。もしも服用する場合は、4時間ほど時間を置いてから服用するようにしてください。

また、過度なアルコールやタバコは葉酸を破壊します。胎児も悪影響なので、絶対に摂らないようにしてください。

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