血液や細胞を作る上で、不可欠となる葉酸は、妊娠中の女性には欠かすことができない栄養素です。体内の赤ちゃんがどんどん成長していくとともに、葉酸も必要になると思っていると良いかもしれません。
妊活中に必要となる葉酸
最近では共働きの家庭も多いため、妊娠や出産を計画的に行っている方も多く、そのための妊活をしている女性も少なくありません。
独身の方や子どもがいない方には、あまり聞きなれていない言葉かもしれませんが、最近は子供を作るために、妊娠について、正しい知識を身につけ、自分の体調管理をし、自然に妊娠しやすい体を作ることを妊活と言います。
子どもが欲しければ、すぐに産めそうに思えるのですが、最近は晩婚化も進んでいるため、不妊に悩む女性も多く、積極的に妊活に取り組む女性も多いようです。
葉酸は妊娠の1カ月前から3カ月前ほどから摂取するのが好ましいとされていますので、妊活を開始したら、すぐに葉酸を摂取し始める女性も少なくありません。
妊娠した場合、葉酸が不足していると、赤ちゃんにいろんな影響を与えると言われています。
特に細胞分裂が盛んな妊娠初期は、先天性の疾患をまねく危険があるとされており、二分脊椎症といった神経管閉鎖障の発症のおそれがあるとされています。
また、赤ちゃんの授乳期も発育に遅れが出るともされています。
サプリメントと併用しよう
妊娠中は赤ちゃんのことを考えて、なるべく多めに葉酸を摂取される方も多いですが、食事だけで一日に必要な葉酸を摂取するのは難しいとされています。
妊婦に必要な一日の葉酸量は400マイクログラムですが、ほうれん草を200グラムゆでたとしても、摂取できるのは110マイクログラムのため、なかなか日頃の食事だけでは摂取できないというところでしょう。
一日に必要な葉酸を摂取しようと考えると、日頃の規則正しい食事に併せて、サプリメントなどで葉酸を摂取するのが良いとされています。
手軽に葉酸を摂取できるため、利用している妊婦の方も多いと思われますが、気をつけなくてはいけないのが、過剰摂取になりすぎないことです。
サプリメントは簡単に摂取できるため、赤ちゃんのためにも良いと思い、必要以上に摂取しすぎる方も少なくありません。
葉酸の一日の摂取量の上限は1000マイクログラムとされておりますが、あまりにも過剰に摂取しすぎてしまうのも問題です。
葉酸の過剰症については、専門家の中でも意見が分かれているため、必要以上に摂取しすぎないように心掛けておいたほうが良いかもしれません。