葉酸を摂るときの注意点とは

我々の身体になくてはならない葉酸。ぜひ積極的に摂っていきたい栄養素ですが、どんなことに気をつければいいのでしょうか。

過剰摂取に気をつける

なんでもそうですが、過ぎたれば及ばざるが如しです。葉酸も体にいいからとたくさん摂りすぎれば、過剰摂取で身体の調子を崩してしまいます。

葉酸の耐用上限は1400μgとされており、サプリメントからの摂取上限は1000μgほどだと言われています。

過剰摂取してしまうと、吐き気、むくみ、食欲不振、不眠症などの症状が現れます。中には稀に、蕁麻疹やアレルギー、肌に赤い斑点ができる紅斑などが起こることもあります。

妊婦が過剰摂取した場合は、わずかながらも小児喘息のリスクが高まるようです。

こう聞くと、とても恐ろしいですが、実際は過剰摂取は中々起こりません。わざとサプリメントを一日の上限以上飲み続けたときや、治療のために大量に投薬されたときにだけ起こります。

食事からの摂取では吸収が悪く、それだけでは過剰摂取はまず起こらないので、ご飯は安心してモリモリ食べてください。

吸収されない栄養もある

多すぎるのも悪影響ですが、少なすぎても葉酸は効果を発揮しません。

中には食事で摂った葉酸の値もチェックしている人がいるかもしれませんが、食事からではあまり葉酸は身体に吸収されないと覚えておいてください。

また、葉酸は水溶性なので水に溶けやすく、熱にも弱いです。加熱調理すると、葉酸の半分は壊れてしまいます。水と熱のあわせ技である茹で調理にいたっては、さらに損失が大きいです。

また、サプリメントも万能ではありません。天然のものよりも合成のほうが吸収されやすいですが、それでも15%ほどは吸収されずに体外に排出されます。

よって、推進されている量よりもほんの少しだけ多めに摂るという方法もあります。もちろん、上限を超えないようにしてくださいね。

薬との飲み合わせには注意

葉酸には、相性の悪い薬が存在します。中には危険を伴うものもあるので注意しましょう。

1.フェニトイン

てんかんの人のための薬です。この薬と葉酸を同時に摂ると、フェニトインのほうの効力が阻害されます。痙攣に効かなくなることがあるため、発作が起きたときに危険です。

2.葉酸の吸収率を下げる薬

解熱剤のアスピリン、経口避妊薬のピル、膀胱炎薬のトリメトプリム、睡眠薬のバルビツール、リュウマチ薬のメソトレキサート。

以上の薬は、葉酸の吸収を阻害するため、一緒に服薬しないようにしましょう。

病院や薬局に行ったときは、薬剤師や医師に葉酸サプリを摂っていることを告げ、同時に摂取が可能か尋ねてみるといいでしょう。

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