妊娠中に起こりやすい貧血には葉酸がおすすめ

期待と不安で落ち着かない妊娠中。万全な体調を維持して、そのまま出産に挑みたいですよね。けれど、妊娠中は身体にさまざまな変化が起こります。その中でも特に起こりやすいとされているのは貧血です。

妊娠に貧血が起こりやすいわけ

妊娠すると、赤ちゃんに栄養を送るため母体の血液の量が増えます。ところが血液全体の量が増えるのではなく、液体部分の血しょうがより多く増えます。血しょうが47%増えるのに対し、赤血球は17%しか増えません。つまり、水分が増えそれによって血液が薄まった状態です。結果、赤血球の濃度がいつもより薄くなるため、貧血症状が起こりやすくなるのです。

このように妊婦中はとても貧血になりやすく、胎児に身体の鉄分を分け与えねばならないため、放っておくとどんどん症状は悪化します。血を増やすためには失われていく鉄分を摂取しなくてはいけません。

また赤血球の生成に欠かせないのが葉酸です。葉酸も胎児の成長には欠かせない栄養素であり、胎児に吸収されるため、徐々に不足していきます。鉄分不足と葉酸不足。妊娠中はダブルで貧血になりやすいのです。この時期は通常時の2倍の葉酸が必要だとされています。

貧血をしっかり治したいのならば、できれば鉄分も葉酸も摂取したほうがいいでしょう。

妊娠中の貧血はこんなに怖い

貧血で母体の血が足りないということは、胎児にきちんと栄養が届いていないということです。母親の血液の中から鉄分や葉酸が減れば、それだけ赤ちゃんが受け取る量も減ります。

葉酸は赤ちゃんが健やかに育つのになくてはならない大切な栄養素です。不足すれば、先天性異常が起こりやすくなり、胎児の発育が悪くなります。未熟児になったり、微弱陣痛になるとの報告もあります。

また、貧血の代表的な症状には立ちくらみがあります。足元がおぼつかなくなり転倒してしまったら、打ち所によってはお腹の子が危険です。

このように、たかが貧血と侮っては恐ろしいことになります。葉酸で妊娠中の貧血の解消を行いましょう。

女性は貧血になりやすい生き物

女性は毎月月経で大量の血を失うため、どうしても貧血になりやすいようにできています。女性は体形を気にしてダイエットをすることも多く、元から男性と比べても食事の量が少ないため、たんぱく質や鉄分など血液をつくるための栄養が足りていないことが多いです。男性は1%くらいしかいませんが、女性の場合は10%も貧血を患っているというデータもあります。

貧血といえば鉄分不足のイメージが強いですが、葉酸が不足しても貧血は起こるのです。女性は常日頃から葉酸を摂取するよう心がけたほうがいいでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする