妊婦が積極的に摂取しなければならない葉酸は、妊娠中の妊婦さんや授乳期のお母さんだけが摂取すれば良いものと思われがちですが、そんなこともありません。葉酸は幅広い年齢層で必要な栄養素となっており、必要量を摂取することによって、健康にも効果があるとされています。
葉酸の健康効果
葉酸は、妊娠したときに、体内の赤ちゃんの生成に必要な栄養素となるため、妊娠中の妊婦が、積極的に摂取することでしられています。
そのためか、一般的に葉酸というと、妊婦のみが摂取すればいいものというイメージが強く持たれているようです。
実際のところ、葉酸は悪性の貧血を予防したり、動脈硬化などにも効果があるのではと、期待されています。
悪性の貧血は、葉酸とビタミンB12が不足することにより、引き起こされる貧血とされています。ひと昔前は原因が不明とされており、治療法がない病気とされていました。ひどい場合は死に至ることもあるため、恐れられている貧血でした。
また、動脈硬化に関係するとされているホルモンステインを、善玉アミノ酸へ変えてくれる働きがあるとされています。
動脈硬化になると、脳や心臓に大きな負担がかかってしまうため、葉酸の効果が期待されています。
葉酸はこのように、健康にも効果が期待されていますが、美容面でも効果があるとされています。
葉酸は細胞分裂を活発にする働きがあるため、その効果によって、新陳代謝がアップするのではと言われています。
代謝があがると、代謝エネルギーが活発になることで、脂肪燃焼を手伝う働きがあるとされており、腸内を活発にする動きがあると期待されています。
腸内が活発化することで、便秘解消にもつながり、肌がきれいになる効果も期待されています。
調理過程で失われる葉酸の栄養素
葉酸は健康や美容にも効果があるとされていますが、自然食品からだけでは、一日の必要量を摂取することは難しいとされています。
食材に含まれている葉酸は、熱に弱く、水に溶けやすいとされているため、調理過程によって、半分近くの葉酸が失われると言われています。
葉酸は経口摂取後、酵素に消化された後、モノグルタミン酸型に変化したあとに、吸収されるため、体内での吸収率は50パーセント程度と言われています。
そのため、自然食品で一日に必要な葉酸を摂取しようと考えた場合、葉酸が含まれている食材を、通常の倍近く摂取しないと、必要量を体内に摂りいれることは難しいとされています。
そのため、食事で摂取しきれなかった葉酸は、葉酸サプリメントで補ってあげるのが良いとされています。成人の場合で、一日に240マイクログラムの葉酸を摂取するのが、望ましいとされています。
