葉酸は産後の肌のお手入れに必須

赤ちゃんを産み終えた後のママの体は、妊娠前の状態に戻ろうとしてバランスを崩しやすくなっています。また、食事やスキンケアのための時間が十分にとれなかったり、睡眠不足が続いたりするなどの悪条件も重なって、肌はボロボロ。いくら産後1カ月はほとんど外出しないといっても、もう少しなんとかならないのでしょうか?

葉酸で肌本来の機能を目覚めさせよう

妊娠中に胎児の正常な発育を促すサポートをしてくれた葉酸ですが、産後はママの美肌を維持するための栄養素として頑張ってくれます。

まず1つ目は、造血作用。葉酸はビタミンB12と結びついて正常な大きさの赤血球を作る働きをするので、血流が良くなって肌細胞がイキイキと活性化します。ターンオーバーのサイクルが整って、肌荒れやシミなどのトラブルが出にくくなりますよ。

2つ目は、コラーゲンの生成。葉酸はコラーゲンの原料となるたんぱく質の合成を助けるので、肌内部からハリが出てシワができにくくなります。

葉酸の効果的な摂取の仕方

葉酸は水溶性ビタミンなので、調理の過程でその大部分が失われてしまいます。なるべく生でそのまま食べられるものを選んだり、汁ごといただけるスープにしたりして損失を防ぎましょう。

葉酸を多く含むのは、レバー、うなぎの肝、ほたて、イクラ、ほうれん草、あしたば、からし菜、イチゴ、ライチ、納豆、たたみいわし、青のりなど。他にもいろいろな食材に含まれているので、バランスの良い献立を意識していればそれほど極端に不足することはありません。

もし、食事だけでは十分な量が摂れない時は、市販のサプリも上手に活用してみてください。「天然」と「合成」の二種類がありますが、合成サプリのほうが吸収率は高いですよ。

葉酸の美肌効果をもっと高めるために

いくら葉酸で栄養を補っていても、肝心のスキンケアがいい加減では効果が半減してしまいます。とはいえ、育児中は肌のお手入れにかけられる時間も多くないので、せめて洗顔と化粧水・乳液だけは欠かさないようにしましょう。日焼け止めを落とさずに寝てしまったり、洗顔だけで終わらせて肌を無防備に空気中にさらしたりするのは絶対にNG! また、ホルモンの関係でいつもの化粧品が肌に合わなくなる可能性もあるので、一時的に他の化粧品を試してみるなどの工夫も必要です。

出産後の女性は、心身ともにくたくた。赤ちゃんのお世話をするのに精いっぱいで、とても自分の体にまで気を配ってはいられません。しかし、ここでなし崩しに手を抜いてしまうと一生後悔することになるので、最低限のスキンケアと葉酸の摂取だけは欠かさないようにしましょう。赤ちゃんが眠ったら自分も一緒に休息をとることも大切ですよ。

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