不妊治療に対する葉酸の効果とは?

近年、不妊症には葉酸が効果がある言われ、注目されています。では、いったいどんな効果がありどのように摂取すればよいのか考えてみましょう。

○葉酸は胎児の生育に必要な栄養

葉酸が不妊症に効果があるといっても、直接、不妊症を治療するといったわけではありません。と、いうのも、妊娠は受精し、着床し、そこから胎児の生育が始まるのですが、その中で、何かに問題があれば、妊娠にはいたらないわけです。また、妊娠しても流産したりといったこともあります。

葉酸自体は、特別なものではなく、簡単に言えば栄養素のひとつなのです。葉酸はビタミンの一種なのです。妊娠して胎児を生育するにはさまざまな栄養素が必要となるのですが、葉酸もそれらの中の1つに過ぎません。ただし、他の栄養素と比べると影響力が大きいということなのです。

葉酸による不妊症への効果

一般的には、葉酸は胎児の生育にとって、とても必要な栄養素です。ですが、胎児となる以前は、卵子や精子であるわけですから、葉酸にはそれらに対しても重要な栄養素ともなっているわけです。

実際に、不妊症の人が葉酸を摂取することで妊娠するかというと、確実に妊娠できるわけではありません。ですが、妊娠する可能性をアップすることができるのです。

不妊にはさまざまな要因があります。精子の異常や卵子の異常なども原因となるわけですが、これらの中で異常のある精子や卵子の割合が下がるとすればどうでしょうか。もちろん、妊娠する確率は上がりますよね。そのため、不妊症に関しては医療機関での治療だけでなく、葉酸の摂取がすすめられているのです。

葉酸はどうやって摂取する?

胎児の生育や不妊症に効果のある葉酸ですが、特別なものではありません。通常の食事で摂取することが可能です。葉酸はほうれん草の葉から見つかっています。と、いうことはほうれん草などの緑黄色野菜の葉の部分に多く含まれているのです。毎日の食事の中で、これらを意識的に食べることで葉酸を摂取することが可能になるのです。

ただし、気を付けなければならない点として、葉酸は水溶性のビタミンです。そのため、水洗いは野菜を切る前に行うことで流れ出てしまうことを防ぐことができます。水に触れる面積が小さい方がよいのです。また、煮たりする場合はスープなどで汁も一緒に食事できるものがいいでしょう。

他にも、近年流行しているサプリメントで摂取するという方法もあります。専業主婦であれば、料理に時間をかけることも可能ですが、最近は共働きの家庭も多く、なかなかしっかりと栄養管理のできた食事というのも大変でしょう。そういった場合、1日に必要である最低限の量だけはサプリメントで摂取するのがよいのかもしれませんね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする