自然食品の生体利用効率は50パーセント!

葉酸はできれば日常生活の中から、摂取していきたいものですが、自然食品から必要摂取量を摂るのは難しいとされています。どれほど栄養バランス良く食事をしても、一日に必要な葉酸は、不足がちになってしまうようです。

食事だけでは摂取しきれない葉酸

食事だけで葉酸を摂取しきれない理由の一つとして、生体利用効率が50パーセント程度という低さだとされています。
葉酸はその名のとおり、葉に多く含まれる栄養素なため、ほうれん草やキャベツ、小松菜などに多く含まれているとされています。

中でもほうれん草は100グラムあたり220マイクログラムも含まれているとされており、葉酸を摂取するには、大変、効果的な野菜だとされています。
しかし、葉酸は水溶性のビタミンのため、熱に弱く、水に栄養素が流れやすいとされています。
そのため、自然食品を水で洗ったり、加熱することによって、もともとの葉酸量が、さらに半減すると言われています。

では自然食品から、高い葉酸量を摂取しようと考えたら、野菜を生でそのまま食べれば良いのでしょうか。
いくら葉酸のためとはいえ、野菜を洗わずに、そのまま泥がついたまま食べるわけにもいかないものです。

また、葉酸の摂取が必要となる時期は、妊娠から授乳期まで続くため、長期間、毎日、野菜を食べられるよう、いろいろ工夫しなくてはなりません。
こう考えると、どれほど葉酸が含まれている野菜でも、毎日食べ続けていくのは、不可能なようにも感じるものです。

不足分はサプリで補う

ここで登場してくるのが、葉酸サプリメントになります。葉酸サプリメントは手軽に摂取できるだけでなく、高い葉酸量が含まれているため、食事で補えなかった葉酸を、簡単に摂取することができるのです。
合成葉酸サプリメントの場合、生体利用効率が85パーセントという高い数値となっているため、母体と赤ちゃんに必要な葉酸量を、確実に吸収することができるのです。

厚生労働省が推奨している一日に必要な葉酸摂取量は、400マイクログラムとなっていますが、生体利用効率を考えた場合、自然食品から葉酸を摂取しようと思うと、一日に800マイクログラムは摂取しないと、体内に必要な葉酸を摂りいれることができません。

葉酸が多く含まれるとされる、レバーを食べると、必要な葉酸量を毎日摂取することも可能なように感じますが、今度はビタミンAの過剰摂取になるため、あまりおすすめできません。

一日に必要な葉酸量を摂取するには、栄養バランスのよい、自然食品を食べながら、不足している分は葉酸サプリで摂取していくという方法が、一番現実的なのかもしれません。

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