授乳期まで必要となる葉酸

葉酸は妊娠初期にだけ、摂取すれば良いものではありません。赤ちゃんの成長していく妊娠中期や、出産間近となる妊娠後期までも、葉酸は母体と赤ちゃんに必要な栄養素となります。葉酸は妊活中から出産後の授乳期までといった、長期的に摂取が必要な栄養素となるのです。

母乳は血液から作られます

葉酸は妊娠発覚後から、出産までは母体と赤ちゃんにとって、とても大切な栄養素だということが分かりましたが、実は出産後の授乳期間にも摂取したほうが良い栄養素だとされています。
生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳から栄養を摂取しますが、母体が摂取する栄養素によって、赤ちゃんに影響が出るとされています。

母体が摂取する食べ物は、そのまま母乳の栄養素へ影響を与えるため、授乳期はアルコールや刺激物は控えるように注意されるものです。
母乳は母体が摂取した栄養素が、血液に吸収されたあと、乳腺を経由して母乳が生成されていくのです。そのため、母乳を生成するには血液が必要となり、血液を生成するために必要な造血ビタミンの葉酸の摂取が、大切となってくるのです。

また、授乳期は母乳を生成するために、母体の血液は次々と消費されていくことになります。そのため、お腹がすぐに空いてしまったり、貧血になりやすくなるのです。こういった症状を避けるためにも、葉酸の摂取は必要となってくるのです。

葉酸サプリを摂取することで、貧血予防や血液生成を助けてくれる働きをしますが、実際に母乳が増える働きがあるかというと、残念ながらそれはありません。
一部で、葉酸サプリを摂取すると、母乳の出が良くなったなどということも耳にしますが、学術的には証明されていませんので、必ずしも効果があるとは言えません。

授乳期もますます必要な葉酸

母乳をよく出すためには、母乳マッサージをしてみたり、赤ちゃんに母乳をなるべく飲んでもらうよう、努力するほかありません。
妊娠期間中は、1日400マイクログラムの葉酸が推奨されていますが、授乳期になると、1日280マイクログラムの摂取量が必要だとされています。

葉酸サプリを摂取している場合、1日400マイクログラム摂取できるよう、販売されていますが、授乳期もそのまま摂取し続けても、問題はありません。
ただ、自然食品からの葉酸摂取が増えるようであれば、葉酸サプリも少しずつ減らしていったほうが良いかもしれません。

葉酸の副作用はないとされていますが、過剰摂取を続けると、どういった症状が発症するのかは、まだ明確に分かっていません。
なるべく一日の摂取量内に抑えておき、葉酸を摂取したほうが良いでしょう。

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