葉酸の効果が期待できる病気について

葉酸は赤ちゃんの先天性の異常である無脳症や神経管閉鎖障害といった先天性の異常のリスクを軽減させることのできる栄養素として、10年以上も前から、摂取が推奨されています。ですが、いろいろな研究によって、いろいろな病気に関しても効果があるということが分かってきているのです。

葉酸は貧血に有効

葉酸はもともと、貧血に有効な栄養素として発見されています。そのため、貧血の予防にはとても有効な栄養素です。ですが、貧血には、原因によって2種類に分けられます。一般的な貧血は鉄分が不足する貧血なので鉄分の補給が大切になります。

ですが、葉酸の摂取も重要なのです。医療機関での処方箋やサプリメントで補給する鉄分は、吸収されにくいものなのです。それを吸収しやすくする効果が葉酸にはあるので、葉酸の摂取も実は重要になってくるのです。

もう1つの貧血が、葉酸やビタミンB12が不足して起こるもので、こちらの場合は葉酸の摂取が有効となるのです。この貧血は、巨赤芽球性貧血といい、一般的には悪性の貧血と呼ばれています。こちらの場合は、鉄分が不足する貧血の症状に加えて、知覚障害や歩行障害といったようないろいろな症状が現れるのです。重症化することがあるので注意の必要な貧血なのです。

ガンにも有効?

葉酸はガンに直接効果があるというわけではありませんが、その効果がガンの予防には効果的なのです。葉酸を摂取したからといって100パーセントの確率でガンにならないというわけではありませんが、そのリスクを下げることができるのです。

通常は、異常な遺伝子を持ったDNAがコピーされるとそれが修復されます。ですが、葉酸が不足していた場合、それが修復できずにガン細胞となることがあるのです。もちろん、全てのガンが葉酸不足から起こるのもではありませんが、葉酸を摂取することで一部のガンに対しては予防ができることになります。

認知症やうつ病にも効果がある?

認知症は、年齢を重ねることによる脳の障害が原因となってしますが、発症する要因などによってさまざまな症状があります。アルツハイマー病と呼ばれているのも、この認知症のひとつで、3大認知症のひとつとなっています。

脳内外の神経細胞はリン脂質で包まれています。これが、活性酸素によって壊されてしまうと、脳の病気であるうつ病や認知症になる可能性があるのです。葉酸にはそのリン脂質を再生したり、細胞を修復する効果があるので、認知症やうつ病にも効果があるということなのです。

もちろん、他にもさまざまな病気などに葉酸の効果がありますし、これからも研究によってさまざまな病気に葉酸が効果があることがわかっていくことでしょう。それほど、葉酸は重要で効果のある栄養素なのです。

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