妊娠中期にも葉酸摂取をしっかりと

妊娠初期に葉酸を摂取したほうが良いということは知られていますが、それ以降はあまり摂取について、推奨されることもありません。妊娠中期に入ったら全く葉酸が必要なくなるのでしょうか。

妊娠初期に葉酸が必要な理由

妊娠初期は赤ちゃんの発育のために、葉酸を摂取しなくてはなりませんが、妊娠中期になると貧血予防のためにも、葉酸は摂取したほうが良いとされています。

妊娠初期に体内の葉酸が不足してしまうと、赤ちゃんは先天異常の神経管閉鎖障害になるリスクが高まってしまいます。
神経管は脳や脊髄を生成する上で、大事な細胞の集まりとなっています。妊娠初期に細胞分裂によって、これらが生成されるため、妊活中から妊娠初期は、特に葉酸を多く摂取しなくてはなりません。

神経管閉鎖障害になってしまうと、脊髄が骨におおわれないので、運動障害になったり、排泄障害になってしまう可能性が出てきます。
また、脳の形成も上手にできないため、無脳症になる可能性も高まってきます。こういった症状から、赤ちゃんは流産をする可能性や、死産になってしまう可能性が高まってしまうのです。

赤ちゃんが体内でこれらの心配がなくなるのが、妊娠初期が終わる頃とされており、葉酸も妊娠初期を過ぎれば、それほど過剰に摂取しなくても良いとされているのです。

妊娠中期は母体のために葉酸が必要

妊娠中期になると、赤ちゃんに葉酸が全く必要ないかというと、そうではありません。妊娠中は赤ちゃんに栄養を送り続けなければならないため、もちろん葉酸も一日の必要摂取量は摂っておかねばなりません。
妊娠していない人でも、葉酸は一日240マイクログラムを摂取することが推奨されており、意識的に摂取しない限りは難しくなってきます。

葉酸は特に妊娠初期に多く摂取することが必要とされていますが、妊娠中にも必要な栄養素として、多めに摂取することが良いとされています。
葉酸が不足すると、貧血を起こしてしまう原因にもなってしまうため、妊娠中期にも意識的に葉酸を摂取することは大切です。

妊娠初期は一日に必要な葉酸の摂取量が多いため、不足する分はサプリメントなどで補う方も多いかと思われますが、妊娠中期に入ると、なるべく食事から葉酸を摂取するようにしましょう。

葉酸はブロッコリーやほうれん草、レタスやキャベツなどに多く含まれているとされています。また、豆類やレバーなどからも摂取することができますので、意識的に食事にとりいれたほうが良いでしょう。
赤ちゃんに必要となる栄養素は、葉酸以外にもタンパク質やカルシウムなど、さまざまなものがあります。
偏りすぎた食事にならないよう、バランスよく摂取していくことが大切です。

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