葉酸という栄養素を知っていますか。近年では、妊婦さんを中心に、葉酸サプリを摂る人が増えています。なぜわざわざ葉酸をサプリで摂る人が増えているのでしょうか。
葉酸ってどんなもの?
耳慣れない人もいるかもしれませんが、葉酸とはビタミンの一種です。水に溶ける性質を持っていて、ビタミンB群に分類されます。
その名の通り、緑の葉に多く含まれて、ホウレンソウの葉から発見されました。葉酸は細胞を作るのになくてはならない栄養素であり、DNAの合成に役立っています。
DNAとは遺伝子情報がのっているいわば生命の設計図です。細胞分裂のたびにコピーされ、身体の形成に役立っています。しかし、このDNA、たまにコピーをミスしてしまうことがあるんです。間違った設計図では、正しいものはできませんよね。葉酸にはこのDNAのミスコピーを修正する働きもあります。
つまり、葉酸は身体が正しく形成される手助けをしてくれているんです。
◉葉酸を多く含む食品
◉ホウレンソウ2株 126μg
◉グリーンアスパラガス 3本 114μg
◉春菊 3株 114μg
◉大豆もやし 1カップ 51μg
◉アボカド 1/2個 84μg
◉マンゴー 1/2個 76μg
◉調整豆乳 1カップ 62μg
◉豚レバー 50g 405μg
葉酸は食事からだけでは不足しがち
厚生労働省が発表したとことによると、葉酸は普通の人なら一日に240μg、妊娠中の女性なら480μgが必要だとされています。
上で紹介した葉酸の多い食品の含有量を見ると、食べられるかもしれないと思うかもしれませんが、栄養素は毎日摂り続けなくてはいけません。
同じ食材ばかり食べていては飽きてしまいますが、いろいろな食材から葉酸を毎日摂れるようにするのは大変です。
また、先にも述べた通り、葉酸はとても水に溶けやすい性質を持った栄養素です。そのため茹でる調理には向きません。
熱にもとても弱く、加熱調理すると半分以上の栄養素が失われてしまいます。よって、加熱料理するなら、生の倍の量を食べなくてはならないのです。
このように、葉酸を食事からだけ補うのはとても難しく、葉酸をとくに必要とする妊婦さんにいたっては、国が推奨する480μgを摂取できている妊婦は全体の13%ほどしかいないとされています。
妊娠していない一般女性の場合も、平均摂取量は推奨されている240μgを満たしていません。
忙しい現代人にはサプリがおすすめ
何かと忙しい現代人。毎日遅くまで仕事に追われ、クタクタになって食事なんておざなりだという人も珍しくありません。たしかに疲れきったときは、栄養素のことなんて気にせず、さっさと身体を休めたいものです。
そこで活躍するのがサプリメントです。サプリメントなら空いた時間にさっと飲むだけなので、疲弊した身体にも負担になりません。
貴重な自由時間をつぶすことなく、きちんと葉酸を摂取できるというのは、とても魅力的ではないでしょうか。時は金なりといいいますが、ちょっとの費用で時間も健康も手に入れることができるのです。