妊娠中は食事に気をつけて、葉酸の効果をアップさせよう

妊娠中の食事はとても大切です。母親がどんな食事をしたかによって、その後の胎児の発育には大きな差が出ます。

葉酸はサプリメントで補うことができますが、食事はどのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。

もっとも大切なのはバランス

葉酸はたしかに元気な子供を出産するには欠かせない栄養素です。けれど、それだけ摂っていれば万全かというと、そうではありません。

身体の形成には、たんぱく質やカルシウムをはじめ、さまざまな栄養が必要です。

葉酸が必要だからと、毎日ホウレンソウだけ食べていたら、他の栄養が足りなくなり、胎児の発育に問題が起きてしまいますよね。

妊娠中は、まずはバランスの良い食事を心がけましょう。厚生労働省が発表した食事バランスガイドによると、主食、副菜、主菜、乳製品、果物を過不足なく摂ることが大切のようです。

葉酸の効果をアップさせる栄養素

サプリメントも摂るのに、食べ物からも葉酸を摂って大丈夫?と思うかもしれませんが、葉酸の摂取量の上限は1000μgと高く、サプリメントを過剰に飲まない限り、食事からの摂取で過剰になるということはまずありません。

葉酸は熱や水に弱いため、調理をすると半分は破壊されてしまうと言われています。

また、葉酸は単体では身体に吸収されにくい栄養素です。

葉酸を効率よく使うためにも、効果をアップさせてくれるものを一緒に摂るようにするといいでしょう。

1.ビタミンB6

葉酸とビタミンB6は相性がよく、一緒に摂ると効果がアップします。

この二つの栄養素が身体の中で出会うと、動脈硬化をもたらすホモシステインという物質をアミノ酸に変化させるため、血流がスムーズに流れるようになり、動脈硬化や心臓発作のリスクを抑えることもできます。

ビタミンB6が多く含まれる食品ベスト5

◉にんにく
◉まぐろ
◉酒粕
◉牛レバー
◉カツオ

2.ビタミンB12

葉酸とビタミンB12はともに造血ビタミンと呼ばれていて、協力して赤血球を生成します。どちらか一方だけが不足しても血は増えず、悪性貧血となってしまうため、葉酸を摂るならビタミンB12も一緒に摂るようにしましょう。

ビタミンB12は魚貝類に多く含まれていることが多いです。

ビタミンB12が多く含まれる食品ベスト5

◉しじみ
◉赤貝
◉すじこ
◉牛レバー
◉あさり

3.ビタミンC

ビタミンCは葉酸を活性化させる働きがあります。

しかし一日に2g以上ビタミンCを摂ると、葉酸が使われず身体から排泄される量も増えるので、注意が必要です。

ビタミンCが多く含まれる食品ベスト5

◉パプリカ
◉ゆず(果皮)
◉アセロラ
◉パセリ
◉芽キャベツ

葉酸サプリメントは飲みやすく、妊娠や出産に大きく役立ちます。しかし、食は人間の基本です。妊娠中も毎日食事をしなければなりません。

ならば、少しでも役に立つよう、食事にも気を使うようにしましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする