今なぜ「葉酸」が男性に必要なのか? 葉酸効果とおススメ食材レシピ

葉酸と言えば、妊娠中の女性にとって大切な必要栄養素として有名ですが、男性が葉酸を摂ることで妊活に効果があることは意外に知られていません。

しかし、不妊の原因はおよそ3割が男性の不妊症によるものと言われています。葉酸不足は男性の不妊や奇形のリスクにも大きく関係していることが分かっています。

そして最近になってようやく、意識の高い妊活男性を中心に、葉酸の必要性が注目されるようになりました。

そこで今回は、男性が葉酸を摂取することで得られる効果と、おススメの食材やレシピについても触れてみたいと思います。

妊活中の男性に必要な葉酸の効果とは

男性の葉酸摂取は奇形リスクを下げる

男性にとって、葉酸不足は奇形のある胎児を産むリスクに繋がっていると言われています。その原因は、染色体異常です。

男性の精子に染色体異常が起こることで、奇形のリスクも高まりますが、男性が葉酸を必要量摂取することで、染色体異常の起こる確率が低くなることが報告されています。

つまり、男性が葉酸を適切に摂ることが、元気で丈夫な赤ちゃんを産むためには、とても大切だということが分かっているのです。

男性が葉酸欠乏している夫婦の妊娠率が低い

女性の場合、葉酸をたくさん摂るほど受精率・妊娠率・出産率は上がる傾向にあります。葉酸摂取による出産率の向上は20%以上とも言われるほどです。

男性の場合、葉酸が不足することで精子の機能に影響が出ることが報告されており、奇形リスクとともに「妊娠確率の低下」が懸念されています。

こういった医療研究の結果から、妊活中の夫婦にとって女性だけでなく、男性も積極的に葉酸を摂取する必要性のあることが認識されるようになりました。

男性におススメの葉酸食材は?

厚生労働省が定める葉酸の推奨摂取量は、成人男女で約240μgになります。上限量は1,000μgです。ちなみに妊娠中や妊娠初期の妊婦さんは、葉酸の推奨摂取量が2倍の約480μgになります。

葉酸が多く含まれる食材として有名なのが、鶏や子牛の「レバー」です。100g中に、なんと1,000~1,300μgもの葉酸が含まれています。

レバーは鉄分、ビタミンAなどの栄養素もトップクラスで含有されており、貧血の多い女性にとっては強い味方でもあります。

レバーの中でもおススメは、カロリーの低い鶏レバーで、100gあたりのカロリーは111kcalです。

ただ残念なことにレバーは苦手な人も多い食材。独特の血生臭さ、鉄っぽい味、食感がパサパサするなどの理由で敬遠されることも多いようです。

そこで鶏レバーの臭みやパサパサ感を無くし、美味しく食べる鶏レバー料理のレシピをご紹介します。

男性にもおススメの鶏レバーレシピ

鶏レバーの臭みを消し、柔らかく仕上げるには、下ごしらえが重要です。下記のレシピを参考に、ぜひレバー本来の美味しさを堪能してみてください。

鶏レバーの甘辛煮

1、鶏レバーを流水にさらして10分おく(水を2・3度交換する)

2、レバーを包丁でひと口大に切り、血の塊を丁寧に取り除く

3、鍋に水をたっぷり入れて沸騰させる

4、沸騰したら火を止めて、2のレバーを入れ10分置く

5、一度ザルに上げて水分を抜き、鍋に戻してショウガ・調味料と一緒に煮込む

6、落し蓋をして強火で煮込み、アクが出たら取り除く

7、汁気が無くなって、味がお好みの濃さになれば完成♪

▼材料
鶏レバー:300g
ショウガ:1片
しょう油:大さじ2
砂糖  :大さじ2
酒   :大さじ2
みりん :大さじ1

・・・

正味30分もあれば簡単に作れて、作り置きもできるレバーの煮込み料理です。

手順2でレバーの血を綺麗に落としますが、ここを丁寧にすると生臭さは驚くほど消えます。ただしその分、鉄分などの栄養素も少なくなってしまうので、臭みがそれほど苦手でなければ、ショウガの量を増やしてみてください。ニンニクを入れても美味しいですよ。

最初に余熱でレバーに火を通すことで驚くほど柔らかくしっとり仕上がります。固くてパサパサなレバーが苦手な人も、これなら大丈夫。

冷蔵庫で1週間ほど保存が効きますから、食べ過ぎない程度に作り置きして、ごはんのお供だけでなく、晩酌のつまみやお弁当にもどうぞ。

どうしてもレバーを毎日食べるのが苦痛な方には、葉酸サプリがおススメです。葉酸は妊活中のご夫婦に必須の栄養素ですから、毎日の食事バランスを考えながら、サプリなども取り入れて効率的な摂取を考えてみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする