葉酸は妊娠している女性や妊活中の女性にとって必要な栄養素です。サプリメントでの摂取が推奨されているので、サプリメントを服用している方も多いでしょう。ですが、病気等で薬を飲んでいる場合、どういった影響があるのでしょうか。やはり気になりますよね。
飲み合わせるとどうなる？
葉酸と薬の飲み合わせで相性の悪いものもいくつかあります。その薬が治療のためのものであれば、それは止めるわけにはいきませんし、葉酸も摂取したいですよね。
基本的に、葉酸は栄養素ですから、薬と飲み合わせても特に問題にはなりません。ですが、飲み合わせの悪い薬の場合、葉酸の吸収が阻害されてしまい、せっかく葉酸のサプリメントを服用しても、葉酸が吸収されないのです。と、いうことはサプリメント自体が意味のないものになってしまい、葉酸不足のままとなってしまうのです。
相性の悪い薬
葉酸との相性の悪いものには、抗がん剤であるメトトレキサートや、合成抗菌薬であるトリメトプリムといったものがあります。こういった薬と併用した場合、葉酸の効果が阻害されてしまいます。
また、がんの治療薬である、フルオロウラシルやカペシタビンといったものの場合、葉酸と服用することで、副作用が大きくなってしまうことがあるのです。こういった副作用が強くなる恐れのある薬を服用している場合は、特に注意が必要です。
経口避妊薬である、ピルの場合は、葉酸の吸収が悪くなるのですが、ピルの服用をやめてすぐに妊娠してしまった場合、妊娠初期に重要となる葉酸が不足する可能性が高くなり、赤ちゃんの先天性の障害のリスクが高くなってしまうのです。
解熱鎮痛剤であるアスピリンは頭痛薬や風邪薬に含まれていて、葉酸の効果を下げてしまいます。そのため、妊婦の場合は、風邪や頭痛等で安易に薬を飲むのは控えたほうがいいかもしれません。
どうしても薬と飲み合わせる場合
葉酸のサプリメントを服用していても、やはり薬と併用しなければならないこともあります。そういった場合には、時間をずらせばよいのです。同時に飲むと双方が作用しますから、時間をずらすことによって相互の効果に影響を与えなくするのです。
基本的には4時間以上空けていれば、相互の影響は出にくくなります。最低でも2時間ぐらいはずらしたほうがいいでしょう。例えば、朝に薬を飲めば、夜にサプリメントを飲むといったところです。但し、薬の場合、朝昼晩と飲むものもありますから、そういった場合、葉酸は就寝前に飲むようにすれば影響はでにくくなります。
自分では判断がつかない場合もありますが、やはりかかりつけの医師に相談するのが一番でしょう。妊婦さんであれば、産婦人科に通っているでしょうし、病気で通院している場合もあるでしょう。通院していない場合は、薬剤師に用談してみるのもいいかもしれません。
