葉酸と眠り

人生の中で睡眠は、とても大切なものです。どんな年代でも大切なものではありますが、妊娠中、『赤ちゃんを育む』という時間の中にいるおかあさんは、特に良質の睡眠が必要です。

妊娠中の眠りの変化

妊娠中は、プロゲステロンという女性ホルモンが活発に分泌されます。これは妊娠しているからこそ分泌されるホルモンなのです。
妊娠初期は、つわりがひどくなければ『眠くて眠くてしかたがない』といった状態が多いです。それは、プロゲステロンが、妊婦をリラックスさせるように働くからです。

この時期は、赤ちゃんの身体の要素が作られる時期ですから、さしつかえなければ、眠って、安静な状態で妊娠期間を継続するのが好ましいと言えるでしょう。おかあさんのエネルギーを、赤ちゃんに分け与えると考えてください。
中期は、プロゲステロンと母胎とのバランスもとれますから、妊娠していない時期の『良く眠れた』状態が多くなます。つまり出産の準備をしていいですよという時期と言えます。少しは無理がききます。

しかしながら、妊娠後期から出産までは、お腹も大きくなってきて身体的に疲労感を強く感じる時期となります。また出産そのもののいろんな可能性を考えてしまうあまりに、睡眠のバランスが崩れてしまうこともあります。つまりいくら眠ったとしても、質の良い眠りではなくなっていきます。

良質の眠りを得るために

朝は、太陽とともに起きましょう。いやまた眠るにしても、一度起きて、朝の光をちゃんと浴びてください。15〜16時間後には眠くなるホルモンが分泌され、ちゃんと眠くなるように体内時計は作られています。
そして、少しでもいいので、朝食をとってください。その中に葉酸を含む新鮮な緑黄色野菜や果物があると理想的です。

そして、夜になったら、ぬるめのお風呂に約10分間身体を沈めて、ゆっくり身体を温めてください。熱いお風呂は気持ちを逆に高めてしまうので39度くらいのぬるいお湯がベストです。足がむくんだり怠くなってたりもするので、お風呂は絶好のリラックスの場所になります。
お風呂からあがったら、できるだけパソコンや携帯のブルーライトは見ないようにしてください。その光でまた身体は朝かと誤解してしまわないように。
お風呂で温めた体温が1度くらい下がり始めると眠りがきますから、それまでの時間はパートナーとの語らいをノンカフェインのハーブティでも飲みながら穏やかに過ごしてください。
それから、シーツや枕カバーなどはいつも清潔にしていると眠っている時間も心地よく眠りにつけるはずです。

妊娠時期は、妊娠していない時間のときよりも日常の微妙な何気ない変化で睡眠にも支障をきたしますから、毎日、同じような暮らしのリズムを作り、赤ちゃんが生まれて来たい環境をつくるといいですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする